2008/09/11

Xubuntu

一昨日UbuntuでMarbleを動かした後、もう少しLinuxに触ってみたいなぁなんて思い始め、昨日の午後からウィキペディアを参考にLinuxディストリビューションの選定を始めました。導入先は海外旅行の時に持って行く以外は最近ほとんど触らなくなってしまった古いノートPCです。本当はCentOSVine Linuxとか、SLAX-jaとか、Ubuntuとは系統の違うものを試して見たかったのですが、自分の経験値を考えると敷居が高そうなので、結局Xubuntuを使うことにしました。

早速ダウンロードして焼いたLiveCDを入れてみるといい感じで立ち上がり、このノートPCでも十分使えそうだったので、デスクトップ上に表示されているアイコンをクリックして、そのままインストール作業を開始しました。随分前の話ですがこのノートPCをメインのマシンとして使っていたことがあり、今使っているノートPCを買ってメインのマシンではなくなった時に、雑誌の付録のVine Linuxをインストールしたことがあります。Vine Linuxの方は入れてみたものの、日本語入力で躓いたのでネットワークへの接続にも挑戦せずに放置したまま使っていませんでしたが、実はその時のブートローダやext3とswapのパーティションが残っていたので、ディスクの整理やパーティションの切り直しなどはせずにそのまま使うことにしました。スワップ領域含めて5GBしかないので狭いですけど、Webとちょっとしたコマンドやスクリプトを試すだけということにして、まぁこれで我慢しようと思います。

今回は作業の途中でメモを取らなかったので、残せる情報があまり無いのですが、思い出せるものを書いておこうと思います。

1. 日本語入力

ウィキペディアによると「Xubuntuには、日本語ローカライズ版はない」とのことなので少々不安を感じていましたが、LiveCDで立ち上げるとメニューやデスクトップ上のアイコン名などが日本語で表示されていました。どのように判断しているのかよく分かりませんが、Windowsが立ち上がっている時にLiveCDを入れて再起動の操作をしていたので、それと関係があるのかも知れません。で、インストールの際には言語の選択があるので、そこでは「日本語」を選択します。

インストールが終わると日本語の表示は問題ありませんでしたが、日本語入力はできませんでした。検索すると日本語入力をできるようにするための方法を書かれている人が居たので、リンクを貼っておきます。 上記のページを参考にパッケージを追加すると、メニューの「Applications → 設定」に「Anthy 辞書管理」が追加されていました。でも、全然変換できないと言うか、変換システムが動いている様子がありません。自分が引っ掛かった点は、Caps Lockにしていたためのようです。これはメニューの「Applications → 設定 → SCIM入力メソッドの設定」を起動し、パッケージの追加後に表示されるようになった「IMエンジン → Anthy」をクリック、「ローマ字入力」タブをクリック、「大文字入力時に一時ASCIIモードに切り替える」のチェックを外すことで直るようです。

2. 無線LAN

有線のLANはケーブルを繋いだだけで使えるようになったのですが、無線LANはなかなか繋がりませんでした。使用している無線LANカードはエレコムの「Laneed Wireless PC Card LD-WL11/CB」というCardBus対応のものです。いろいろ試行錯誤したのでやったことやその順序の記憶があやふやなのですが、作業の最初の頃に下のコマンドを打った時に表示されていたような気がするので、今考えると無線LANカードはハードウェア的には自動的に認識されていたように思います。

lspciコマンドの出力結果の一番下に表示されているのが、無線LANカードです。
x20@thinkpad-x20:~$ sudo su
[sudo] password for x20:
root@thinkpad-x20:/home/x20# lspci -v
00:00.0 Host bridge: Intel Corporation 440BX/ZX/DX - 82443BX/ZX/DX Host bridge (rev 03)
Flags: bus master, medium devsel, latency 64
Memory at f8000000 (32-bit, prefetchable) [size=64M]
Capabilities: [a0] AGP version 1.0

00:01.0 PCI bridge: Intel Corporation 440BX/ZX/DX - 82443BX/ZX/DX AGP bridge (rev 03) (prog-if 00 [Normal decode])
Flags: bus master, 66MHz, medium devsel, latency 128
Bus: primary=00, secondary=01, subordinate=01, sec-latency=64
I/O behind bridge: 00002000-00002fff
Memory behind bridge: f4100000-f5ffffff
Prefetchable memory behind bridge: 20000000-200fffff

00:07.0 Bridge: Intel Corporation 82371AB/EB/MB PIIX4 ISA (rev 02)
Flags: bus master, medium devsel, latency 0

00:07.1 IDE interface: Intel Corporation 82371AB/EB/MB PIIX4 IDE (rev 01) (prog-if 80 [Master])
Flags: bus master, medium devsel, latency 64
[virtual] Memory at 000001f0 (32-bit, non-prefetchable) [disabled] [size=8]
[virtual] Memory at 000003f0 (type 3, non-prefetchable) [disabled] [size=1]
[virtual] Memory at 00000170 (32-bit, non-prefetchable) [disabled] [size=8]
[virtual] Memory at 00000370 (type 3, non-prefetchable) [disabled] [size=1]
I/O ports at 1800 [size=16]

00:07.2 USB Controller: Intel Corporation 82371AB/EB/MB PIIX4 USB (rev 01) (prog-if 00 [UHCI])
Flags: bus master, medium devsel, latency 64, IRQ 11
I/O ports at 1820 [size=32]

00:07.3 Bridge: Intel Corporation 82371AB/EB/MB PIIX4 ACPI (rev 03)
Flags: medium devsel, IRQ 9

00:08.0 CardBus bridge: Ricoh Co Ltd RL5c476 II (rev 80)
Subsystem: IBM ThinkPad A/T/X Series
Flags: bus master, medium devsel, latency 168, IRQ 11
Memory at 50000000 (32-bit, non-prefetchable) [size=4K]
Bus: primary=00, secondary=02, subordinate=05, sec-latency=176
Memory window 0: 10000000-13fff000 (prefetchable)
Memory window 1: 14000000-17fff000
I/O window 0: 00001400-000014ff
I/O window 1: 00001c00-00001cff
16-bit legacy interface ports at 0001

00:08.1 CardBus bridge: Ricoh Co Ltd RL5c476 II (rev 80)
Subsystem: IBM ThinkPad A/T/X Series
Flags: bus master, medium devsel, latency 168, IRQ 11
Memory at 50100000 (32-bit, non-prefetchable) [size=4K]
Bus: primary=00, secondary=06, subordinate=09, sec-latency=176
Memory window 0: 18000000-1bfff000 (prefetchable)
Memory window 1: 1c000000-1ffff000
I/O window 0: 00003000-000030ff
I/O window 1: 00003400-000034ff
16-bit legacy interface ports at 0001

00:0a.0 Ethernet controller: Intel Corporation 82557/8/9/0/1 Ethernet Pro 100 (rev 09)
Subsystem: Intel Corporation EtherExpress PRO/100+ MiniPCI
Flags: bus master, medium devsel, latency 66, IRQ 11
Memory at f4010000 (32-bit, non-prefetchable) [size=4K]
I/O ports at 1840 [size=64]
Memory at f4020000 (32-bit, non-prefetchable) [size=128K]
[virtual] Expansion ROM at 20100000 [disabled] [size=1M]
Capabilities: [dc] Power Management version 2

00:0a.1 Serial controller: Xircom Mini-PCI V.90 56k Modem (prog-if 02 [16550])
Subsystem: Intel Corporation Unknown device 2408
Flags: medium devsel, IRQ 11
I/O ports at 1810 [size=8]
Memory at f4011000 (32-bit, non-prefetchable) [size=4K]
Capabilities: [dc] Power Management version 2

00:0b.0 Multimedia audio controller: Cirrus Logic Crystal CS4281 PCI Audio (rev 01)
Subsystem: IBM Unknown device 0183
Flags: bus master, medium devsel, latency 64, IRQ 11
Memory at f4012000 (32-bit, non-prefetchable) [size=4K]
Memory at f4000000 (32-bit, non-prefetchable) [size=64K]
Capabilities: [40] Power Management version 2

01:00.0 VGA compatible controller: ATI Technologies Inc Rage Mobility P/M AGP 2x (rev 64) (prog-if 00 [VGA controller])
Subsystem: IBM Unknown device 0182
Flags: bus master, stepping, medium devsel, latency 66, IRQ 11
Memory at f5000000 (32-bit, non-prefetchable) [size=16M]
I/O ports at 2000 [size=256]
Memory at f4100000 (32-bit, non-prefetchable) [size=4K]
[virtual] Expansion ROM at 20000000 [disabled] [size=128K]
Capabilities: [50] AGP version 1.0
Capabilities: [5c] Power Management version 2

02:00.0 Ethernet controller: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL8180L 802.11b MAC (rev 20)
Subsystem: Elecom Co Ltd Unknown device b003
Flags: bus master, medium devsel, latency 64, IRQ 11
I/O ports at 1400 [size=256]
Memory at 14000000 (32-bit, non-prefetchable) [size=512]
Capabilities: [50] Power Management version 2

無線LANカードのチップがRealtek Semiconductor社のRTL8180Lと分かりRealtek社のサイトで検索すると「Linux kernel 2.6.X」と書かれたドライバがあったので、なんとなく古そうな感じもしましたがまずはこれをダウンロードしてみることにしました。解凍してできたフォルダにMakefileが含まれていたので分かりもしないくせにそのフォルダでmakeを実行してみると、ファイルだかディレクトリだかが無いというメッセージが出てフォルダの中身が消えてしまい、カードのランプも全然点灯せず結局駄目だったようです。

仕方がないのでndiswrapperを試してみることに。Realtek社のサイトからWindows 98SE/ME/2K/XP用のNDIS5ドライバらしきものをダウンロードして解凍しておきます。「Applications → システム」の「Synaptic パッケージマネージャ」を起動してndiswrapperを検索すると、3つのパッケージ(ndisgtk、ndiswrapper-common、ndiswrapper-utils-1.9)が表示されたので、全部インストール。ここで再起動が必要だったどうかは忘れましたが、「Applications → システム」に「Windows Wireless Drivers」が追加されているので、これを起動。Install New Driverをクリックするとinfファイルの場所を尋ねられるので、先程解凍したフォルダの中にあるNET8180.INFを指定してインストールします。これでカードのランプが一つ点くようになりました。

後はアクセスポイントとの接続設定で、ネットワーク名やワイヤレスセキュリティ(暗号化の種類やキーなど)を設定し、上手く繋がるとカードのランプが1つは点灯、もう1つは点滅するようになります。この辺の手順はアクセスポイント側の設定によっても異なりますし、何度も試行錯誤してよく思い出せないので、残念ながら書けません。

3. スクリーンショット

大したことではありませんが、せっかくなのでついでに。
Ubuntuではスクリーンショットを撮るためのアプリケーションが最初からメニューに登録されていますが、Xubuntuのメニューでは見付かりませんでした。Xubuntuの場合は画面の上下に表示されているパネル(バー)を右クリックし、表示されたメニューの「アイテムを追加」をクリックして、Screenshotというアイテムを追加するとパネルにカメラのアイコンが表示されるようになります。
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